Dreams
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50「ありがとう」を伝えたくて僕は、この方法ができるずっと前から、お母さんに伝えたいことがありました。それは、僕が困っているときに、その気持ちをわかってくれたお母さんとお父さんに、「ありがとう」と伝えたかったことです。こんなにぼくが困っているときに、何も伝える方法がなくて、どうしたらいいかわからなくて、泣きたくなって、でも涙が出なくて笑ってしまうことがあるので、嫌だと伝えられずに、周りからは喜んでいると誤解されていました。僕は、いつも反対の気持ちを伝えてしまう自分に、愕然とすることがありました。でも、いつのころか覚えていませんが、僕が笑っているときに、「これは痛いから笑っているのかもしれない」と、お母さんとお父さんが解ってくれるようになりました。僕の笑っている様子を見て、「これはよろこんでいる」というのと、「これは痛がっている」というのをわかってくれるようになって、僕はすごく嬉しくて、僕はお母さんとお父さんに抱き着きたいくらい嬉しかったのを覚えています。僕が一番嫌だったのは、痛いのに、喜んでいると思われて、何度も痛いことをされ続けたことです。僕が痛くても笑ってしまうのを、お母さんが見つけてくれたのは、お医者さんが注射をしたときに、僕は良く笑っていたので、我慢強いといつも褒められていましたが、「もしかしたら、痛いのに笑ってしまうのかもしれない」と気が付いてくれました。それからは、僕が笑っているときには、注意深く見るようにしてくれました。どこか挟まって痛くて笑っているときとか、カブトムシを僕の腕に這わせて喜んでいると思わ
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