「NPO法人こつこつは、からだが思い通りに動かない人も心の中には言葉があることに社会に伝えるために設立しました。まだことばをつむぐ方法を知らない仲間にもこのことを伝えていきたいと思います。」
この言葉は、重度障害のある私たちの言葉です。
NPO法人こつこつは、障害があり話すことが難しい人でも、適切な支援を得てそれぞれの想いを表現し、その人らしく充実した人生を送れる社会を目指して活動を行っています。
私たちは、介助の人に手伝ってもらい、指筆談・文字盤・顔談(あかさたな話法)等で言葉をつむいでいます。これを「介助付きコミュニケーション方法」と言い、私たちは「この方法」と呼んでいます。
NPO法人こつこつでは、介助付きコミュニケーション方法を習得・活用する事業から、この方法を活用した生涯学習事業や学生・子どもたちとの交流事業、さらにはこの方法の普及啓発事業などを行っています。
この方法の習得・活用や生涯学習などの場を学習会サロン、子どもたちとの交流の場をよりみちサロンと呼び、様々な企画を実施しています。
our activities
習得・活用事業では、この方法を習得するための練習会や視線入力やトーキングエイド等の支援機器の利用を支援する企画を実施しています。
生涯学習事業では、教養を深めるために講師を招いた教養講座やワークショップ、当事者の困りごとについて語り合う当事者研究、オペラなどの芸術鑑賞、住まいについて学び考える住まい方・自立勉強会などの企画を実施しています。
学びや体験、対話などを通して他者と関わりながら、自分を見つめる場になっています。
【月1~2回、土日/主に新宿区内またはオンライン開催】
コロナ禍以降は当事者メンバーがより企画に関わり、講師と一緒に子どもから大人まで楽しめる「音楽療法」や「コンサート」を毎年オンラインで開催し、全国の方々と交流しています。
【月1回/オンライン開催】
この方法のテキスト(『重度障害者といわれる「私たち」のトリセツ―「私たち」と話しませんか―』)の制作や配布を行うとともに、通所施設・入所施設・大学・専門学校・企業などから依頼を受け、この方法についての講演や体験会を実施しています。また、障害があってもなくても想いや困りごと等を語り合う「てつがくカフェ」を開催し、当事者メンバーとの対話を通して重度の障害がのある方のコミュニケーション方法や想いを知っていただく場を作っています。