ぼくのショートストーリー

いい風が吹いてきて、においのいい風とぼくのハーモニーがどこからともなく聞こえてきた。

人間として初めて認められた願いを携えて、分相応の道を生きて行こう。
小さな頃の緑と白の交差する道を南に向かって歩いて行こう。

別々に夢を見てきた私たちが、ここでひとつになり、別々のよい小さな願いを分かち合いながら、じっと明日を待ち続けよう。
別々の時間がひとつになり、別々の夢がひとつになる時、人間として生まれてきたことを誇りに思いながら、未来に向かって道を切り開いて行こう。

人間として生きて生きながらえるだけではなく、ひとりの人間として生きたい。
ぬいぐるみのような生き方に沈黙させられるのではなく、人間として誇りを持って生きていきたい。

願いはびりになってもいいから普通の学校に行きたかった自分もいて、夢一杯見ながら今日まで生きてきた。
自分の夢だけでなく、仲間たちの夢も共に理解しながら人間としての道を切り開いて生きてきた。

夢は広がって、夢としてずっと小さな光を放ち続けているけど、小さい頃の夢は自分一人ぼっちの夢ではなく、分相応ではあっても仲間とともに見る夢だ。

別々の夢がひとつになって、小さな光を放った。
別々の夢がひとつになって見知らぬ世界を開いてくれた。

小さい人間でも願いは同じで、誇りを持って生きること。
小さい人間でも願いは心の中でよい光を放っている。

小さい光かもしれないが、光は永遠の光として心の中で輝き続けている。
自分と仲間のためにきっといつまでも。

里見 英則
2009.6.11

於:国学院大學 柴田教授研究室
英則が柴田保之先生にパソコンでガイドしてもらい読み取ってもらったものです

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